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コンテンツ更新情報


吉田桂子 略歴
横浜生まれ
多摩美術大学卒
大手アパレルメーカーに服飾デザイナーとして勤務の後、画家として独立
英国王立園芸協会(RHS)ゴールドメダリスト
日本ボタニカルアート協会代表

3月のタイトル花

ヘレボルスとチューリップのブーケ

ヘレボルスとチューリップのブーケ

作品のサインを見ると年度が入っていないので随分前の作品のようです。
私の作品のサインは作品が描き上がった年度と月が入っています。なので春の花の絵なのに秋の日付だったりします。ボタニカルアートは作品制作に長い年月がかかります。実物の花を良く観察して、いくつもの季節を越えて描くからです。ですからサインの下の日付は作品の仕上がった年月を入れてあり、スケッチした日付や場所が明確な作品の時は画面のはじに添え書きをするようにしています。

さてこの作品ですが、確か二子玉川のガーデンアイランド内の第一園芸(現在はありませんが...)さんで個展をさせて頂いていた頃の作品です。

大好きな緑と黒紫のヘレボルスに原種系のチューリップとアネモネを添えた作品です。ピンクや白もかわいいけれど、やはりこの2色はなんとなく「私の色」と思えてしまいます。ボタニカルアーティストの方々は皆さん作風や研究テーマがあると思うのですが.......私は色にもこだわりがある様です。

「ある様です」と言うと他人ごとの表現になりますが、自分の事ってなかなか解らないものです。しかし最近はしみじみ緑と紫が好きなのだと感じます。特にヘレボルスは私の好きな色や形が全部盛りなので、まだまだ沢山描きたい植物のひとつなのです。

画:ヘレボルスとチューリップのブーケ 吉田桂子
文:吉田桂子

2月のタイトル花

スノードロップ

スノードロップ

何度描いた事でしょう。私は大好きな花は何度も描きます。
スノードロップもそのひとつです。
今から4半世紀前の事、RHSのロンドンフラワーショーに参加した時の美しくかわいらしい植栽が忘れられません。
フクジュソウやコームと共にぎっしりと植えられていたスノードロップ......当時日本では見られない感じの品種もあり、贅沢な植栽を見てさすがガーデニングの国と思ったのでした。

期待と不安な気持ちで単身参加したフラワーショーでしたが、ロンドンの花好きと沢山交流をして、ゴールドメダルの栄誉を頂いた思い出とスノードロップは重なります。

戯曲で有名な「森は生きている」の中に登場するユキワリソウはスノードロップとも言われています。貧しい家庭の少女が銀ギツネのシューバの為に冬の中をさまよい歩き12月の妖精に助けられてユキワリソウを見つけ、最後には森の中に花を摘み取ろうと大挙してやってくる、王女や城下の人々が自然の恐ろしさ、厳しさ、そして素晴らしさを知る話です。

「雪のしずく」この美しくかわいらしい名前の花は春の喜びを教えてくれる花なのです。

画:スノードロップ 吉田桂子
文:吉田桂子

1月のタイトル花

カタセタム Viridiflavum 'Green Gem'

カタセタム

カタセタムが好き過ぎて、ひと頃は沢山の株を所有していたので当然ですが作品も沢山描いています。小型の株から大型のもの、花色も淡いピンク、黒褐色、緑色等々、バリエーションが豊富で画家心をくすぐる蘭なのです。

さてこの蘭はずい分と昔に入手して描いた物です。入手した相手を今となっては思い出せないのですが......札についていた学名通りCtsm.Viridiflavum'Green Gem'と表記してあります。

蘭の場合、一代交雑種が販売されていることも多く、札には両親の名前がついていたりして「これは学名が違うのでは?」指摘されることもあります。今回タイトル花として紹介するにあたり、少しネットで検索してみました。

あくまでも想像なのですがCtsm.Viridiflavum'Green Gem'の間に何かもうひとつ種名の表記が入る様な気がしました。Viridiflavumとは緑の花と言う意味にとれますので、他のカタセタムの表記を見るとCtsm.Pireatum Redと表記されている画像があったりします。なのでまずはこの雌花に似せた形の雄花を咲かせるカタセタムを探してみました。すると似た形の蘭を発見!

Ctsm.planicepsという種名のカタセタムです。しかしここで疑問が発生......ブランセプスはもともと緑色のランなのでわざわざ「緑の花」なんて名前を付ける訳がありません。しかもどちらかと言うと私の描いた花は緑と言うより黄緑なのです。

謎はふかまるばかりです。もう少し勉強したいと思います。

画:カタセタム Ctsm.Viridiflavum'Green Gem' 吉田桂子
文:吉田桂子

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